キャッチコピーの「ファイト イッパーツ」で有名な栄養ドリンク「リポビタンⅮ」をはじめリポビタンシリーズに会員サイトがあることをご存じでしょうか。
今回は、リポビタンの会員サイトであるリポビタンポイントチャージステーションで実施されたキャンペーンと、その認知拡大を目的としたドラッグストア店頭サイネージ広告出稿事例について、大正製薬株式会社 マーケティング本部 丹村 亮介 様へのインタビューを通してお伝えします。
◯インタビューイー
大正製薬株式会社
マーケティング本部
ブランドコミュニケーション部
丹村 亮介 様
◯インタビューワー
株式会社MADS
CXデザイン部
部長
工藤 裕貴
写真右:大正製薬 丹村様
写真左:MADS 工藤
目次
リポビタンポイントチャージステーション(以下PCS)について教えてください
リポビタンシリーズについているシールのシリアルナンバーを入力してポイントを貯めることができ、貯めたポイントでキャンペーンに参加できる会員サイトです。
PCSでは、お客様にリポビタンをもっと身近に感じていただけるきっかけになるキャンペーンを、年間通して実施しています。
今回のキャンペーンを実施した背景を教えてください
PCSはリポビタンファンが集まるサイトのため、リポビタンを全面に出した話題性のあるオリジナル賞品が当たるキャンペーンが過去の応募傾向から人気が高いことが分かっていました。
そこで、今回のキャンペーンでは少し尖った話題性のある面白い賞品(リポビタンオリジナルリュック・オリジナルパーカー・オリジナルくつした)を制作し、それらが当たるキャンペーンを実施いたしました。
PCSにおける課題を教えてください
リポビタンを飲んでくださっているお客様の中でも、PCSは知らないというキャンペーンサイトの認知の低さがありました。
PCSを知ってご登録いただいた方は、積極的にポイントを貯め、キャンペーンに応募していただいているのですが、飲んでくださっているお客様でもPCSをご存じない方が多く「オリジナルグッズが当たるキャンペーンに応募できるPCSという面白い会員サイトがある」という認知を広げたいと思っておりました。
ドラッグストアサイネージ出稿のきっかけを教えてください
認知を獲得するためには、リポビタンを飲んでくださっているお客様にどんなタイミングでキャンペーンを告知すると効果的かを考えました。
今までに実施してきた告知策を分析したところ、商品の購買タイミング(購買に近い場所)でキャンペーンを告知することが、新規会員登録促進に効果的であることがわかりました。
そこで、色々な告知策を探した結果、ドラッグストア店頭のサイネージ広告が有効と考え実施に至りました。
広告出稿の概要
全国のドラッグストア:1,000店舗(ウエルシア・クリエイト)
期間:1ヶ月間
想定リーチ数:約7,135万人
広告の表示回数:全店舗合計で約460万回
クリエイティブ:9:16の縦型×15秒尺と6秒尺の2本
広告出稿の結果
今回のキャンペーン期間中のPCSへの新規入会者数は他の月の平均と比べて増加していることがわかりました。また、過去PCSで実施したキャンペーンの結果と比較しても今回のキャンペーンの応募件数は比較的高い結果となりました。
▼ブランドリフト調査の結果
サイネージ広告の出稿店舗と非出稿店舗それぞれの来店者へのアンケート調査の結果から、リポビタンDの純粋想起が+4.3%、購入意向も+3.8%のブランドリフトが発生しました。
出稿結果に対するご感想はいかがでしょうか
ブランドリフト調査などの結果からも、店頭のサイネージによって、来店されたお客様に対しリポビタンのキャンペーンを知っていただく良いきっかけを作ることができたと感じています。
今後ドラッグストア店頭サイネージをどのように活用していきたいですか
今後は売り場(商品棚)と連動してキャンペーンを告知できるような展開を検討していきたいと考えています。
また、お客様が訪れやすい時間帯や、都市型などの店舗への配信を増やすなどをトライして、POS(レジの売上)がどう動くのかを検証できると新たな発見があると考えられます。