キリンビール株式会社様 |SPRING VALLEY (スプリングバレー) 豊潤<496>

キリンビール株式会社様 |SPRING VALLEY (スプリングバレー) 豊潤<496>

キリンビール株式会社

2022.10.27

キリンビールのクラフトビール「SPRING VALLEY (スプリングバレー)」の販売強化施策として、デジタルOOHを活用した事例をご紹介します。ドラックストアの店頭広告でABテストを実施し、販売強化施策と並行してクリエイティブの検証も行いました。

実施時期:2021年11月

新商品の売上強化施策+最適クリエイティブ検証を同時に実施

【出稿に関しての課題】 
販売強化のためデジタルOOHを活用

キリンのクラフトビール「SPRING VALLEY(スプリングバレー)豊潤<496>」のコンセプトは「素材も手間も時間も、一切手加減なし!本物のプロフェッショナルが、最高のおいしさを追い求めて造ったクラフトビール」。この商品の販売強化のため、ドラッグストア最大手「ウエルシア薬局」の店頭のデジタルOOHを活用しました。

販売強化はもちろんのこと、今回は「来店客の購買に寄与する最も効果的なクリエイティブ」を検証するため、出稿期間におけるPOSデータ(店舗の販売実績のデータ)の相関分析をクリエイティブ毎に行い、今後の施策につながる検証結果も得ることができました。

【検証内容】
CM素材VS.商品素材、クリエイティブによる売上貢献度は?

検証方法は以下の通り、クリエイティブをA/Bの2パターンで検証しました。
A/Bの素材を、店舗入り口のデジタルOOHで【同時期】【同時間】【同エリア】(全国)において約2週間にわたり配信。どのパターンがより売上効果につながるのかを検証。さらに店舗毎のPOSデータを使って「出稿店舗」「未出稿店舗」に分けての検証も行いました。
ほかに、配信頻度や素材尺などあらゆる検証を行いましたが、このレポートではクリエイティブの違いに焦点を当てて報告します。

◯A:テレビCMクリエイティブ
テレビCMの動画素材(15秒)を利用し、動的にストーリーを伝えるクリエイティブ
(補完的に静止画も設定)

◯B:缶のパッケージメインの静止画クリエイティブ
商品=店頭で購入できる実物の商品写真を全面に設定したクリエイティブ

【検証結果】 
売上はいかに?新製品のクリエイティブに必要な条件が判明

◯共通した影響
・A/B双方のクリエイティブにおいて、売上に対する貢献を確認(広告出稿以前の期間と比較)。
・嗜好品(ビール)の購買行動において、競合商品を購入する機会を自社商品にシフトさせられるという仮説も見い出せました。

◯A/Bテスト検証〜仮説
・クリエイティブBが、より高い売上伸長率を記録(レジ通過者を母数として売上データを参照)。

動画か静止画かというフォーマットの違いよりも、下記の要素を持つクリエイティブであることが、購買直前の消費者に対しての広告効果を高めるために一定有効であることが判明しました。

【広告主様の声】

流通営業本部 広域流通第2支社流通1部
池野 朝子(いけの あさこ)様

購入の意思決定に繋がるクリエイティブが分かった

ビールという商品の場合、店頭では一目見て「美味しそう」「買ってみよう」という印象を与えることが、購入の意思決定に繋がりやすいと考えられます。
そして、今回の結果からも、店舗入口というタイミングにおいては瞬時に必要な印象を与えられるクリエイティブが好ましいということが分かりました。

売上アップの手段として店頭デジタルOOHは非常に有効

SPRING VALLEY (スプリングバレー)は特売などを行なっていない商品のため、純粋に広告による効果が出たと考えています。価格勝負以外で売上をアップさせる手段として、店頭におけるデジタルOOHは非常に有効ですね。

新商品における店頭での接触は購買促進に影響大

特に新商品では、まず露出することで認知していただくことが重要です。棚前のサイネージもありますが、その棚までの行動動線を設けるためにも、店頭入口で接触、その後棚でも接触という併せた接点を持つことがスムーズな購買行動を促進させるために有効と考えられます。

今後はより最適なクリエイティブでさらに一歩踏み込んだ検証を

価格訴求以外の手段で明確な売上リフトを作れるという結果が出たため、今後は得られた示唆を元に、より最適なクリエイティブパターンを試し、さらに一歩踏み込んだ検証を行っていきたいと考えております。

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