日本ロレアル株式会社様 |オレオリュクス

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2023.08.30

第三者からのリコメンドにより購買意欲を向上させる

オイルで染めるプレミアムオイルヘアカラー「オレオリュクス」の販売強化のためにSNS(TikTok)のPR投稿に加え、店頭のデジタルサイネージを利用し「商品認知の向上→商品棚へ誘導→購買」を狙いました。

できるだけ多くの来店客に訴求するため、配信可能な全時間帯で配信しつつも、特に来店客が増える平日の16〜19時台と土日の10〜19時台の配信を強化(配信量を2倍)しました。

クリエイティブを2種類用意し、どちらの反応が良いかを分析

店頭サイネージのクリエイティブでは、同条件(店舗の属性や配信日時)にて2種類のクリエイティブを用意しました。分かりやすい商品画像を全面に見せるのか、インフルエンサー(第三者によるリコメンド)から商品説明(使い方と使用感)を行った場合で、どちらの方が期間中の売上に寄与するかを確認し、次回以降の出稿の参考とするためです。

また、インフルエンサーを起用する理由として、同商品はカラー剤のアンモニア臭さがなく、 ヘアマスク付きで、カラー後のケアも安心であり、それを分かりやすく伝えるためには消費者目線での商品やサービスに対するレビューの発信が必要だと考えたためです。

※インフルエンサーを起用したクリエイティブAは店頭という通りすがりの場所において、動画中に常に何の商品であるかを認知させるために、商品画像も固定で掲出しています。


<出稿概要>

【配信店舗】約830店舗
【出稿期間】2023/6/6〜6/30(24日間)
【出稿imps】約860万imps
【想定述べ接触者数】約83万人


ZMOT→FMOT両方にアプローチしつつ、FMOTでは何が有効かを分析するというドラッグストアサイネージの活用方法としてMADSが推奨する方法でもあります。

※1.FMOT(エフモット、First Moment of Truthの略称)
 2004年にP&Gが提唱した購買モデルで、顧客は店頭での数秒間で購入するかどうかを決定するというもの
※2.ZMOT(ズィーモット、Zero Moment of Truthの略称)
 2011年にGoogleが提唱したもので、「顧客は店舗を訪れる前に何を買うかを決めている」とする購買モデル・マーケティング理論

出稿結果(クリエイティブ別売上比較)

クリエイティブの内容に関わらず、広告実施前よりも売上は大きく伸びる結果となりました。
その上で、商品パッケージを押し出したクリエイティブBよりも、TikTokのPR投稿であるクリエイティブAにおける売上の増加が大きく、また、10代後半~20代前半の若年層の来店が多い15-18時にクリエイティブAの売上が増加していることから、TikTok視聴年齢層に対して効果的であったと考えられます。

※出稿前=2023/5/14~6/6(24日間)

出稿結果(認知度調査)

カテゴリ認知、商品認知ともに、広告未認知群と比較して大幅に高いスコアとなりました。
中でも「オイルヘアカラー」であることを強く訴求したクリエイティブAによるカテゴリ認知のスコアは、純粋にパッケージを訴求したクリエイティブBよりも顕著に高いことから、商材の特徴である「オイル」が効果的に伝わったものと考えられます。

商品の特徴についても、クリエイティブA、Bともに、広告未認知群と比べ高いスコアが得られています。また「オイル」を強く訴求したクリエイティブAにおいては、「オイル」のイメージから派生される「傷まない」「匂いがない」という印象を想起させることに成功したものと考えられます。

総括

本件は、店頭以前の認知(ZMOT)に加え、店頭認知における表現において、何が有効かを分析することがポイントでしたが、ターゲット年代であるインフルエンサーに実際商品を使っていただき、本人から感想を伝える表現が商品の便益を分かりやすく伝えることになり、売上に貢献したという結果となりました。

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分析結果をもとにターゲティング
最適な配信パターンへ調整し、
広告効果を最大化

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